記事について

酪農の知識や経験の浅い人に向けた内容になっており、イメージしやすいようにやわらかく丁寧に説明するよう心がけています。

【簡単実践】受胎率を上げたいなら水槽を洗え!【初心者向け】

繁殖講座

はじめに

牛がなかなか受胎してくれなくて悩んでいませんか?

なにをしたらいいかわからなくて困っていませんか?

安心してください!

すぐに結果が出る方法をあなたに紹介します!

 

水槽を掃除せよ!

繫殖成績が良くない牧場には共通点があります。

それは、汚れていることです。

すぐに牛舎の水槽を見てください。

水が濁っていませんか? ゴミは入っていませんか?

『やばい!』と思った人はご安心を

すぐに実践しましょう。

 

牛にとって水は【命】

牛が1日に飲む水の量を知っていますか?

体の維持や牛乳を生産するうえで大量の水が必要とされています。

その量、【1日100ℓ以上とも言われています。

搾乳牛が80頭なら1日約8000ℓ、重さにすると約8tにもなります。

そんな途方もない量が必要なのです。

 

水はきれいな方が良い

きれいな水】を【いつでも】【好きなだけ飲むことができる。

これが牛にとって理想の環境といえます。

しかしながら、実際は理想通りにできていません。

 

このような状態を見たことありませんか?

エサが混入して水が濁っています。これではきれいな水とはいえません。

いろんな牛が同じ水を飲むため、水槽が汚れてしまうことは仕方がありません。

がしかし、これを放置し続けることは良くないことです。

この状態が続くと牛のコンディションは徐々に悪くなり、乳量や繁殖に悪い影響が出始めます。

 

この水槽を見てください

黒い部分はカビです。

水槽の壁には汚れや水垢がこびりついています。

この水を飲むの嫌じゃないですか? 

牛は毎日、この水を飲んでいます。

いつか水を飲むのを諦めてしまう前にきれいにしてあげましょう!

 

いざ実践!~自分のペースで!~

【STEP1】1日1回水槽の水を捨てましょう。

水槽の横にある栓を抜いて排水します。

たったこれだけでOK

汚れた水をすべて捨ててきれいな水を入れましょう。

水槽の大きさにもよりますが5分程度で終わると思います。

はじめはこれで十分です。

毎日忘れずにできるようになりましょう。

継続が大事です。

 

【STEP2】ブラシを使って汚れを落しましょう

一見きれいに見える水槽でも水垢はついています。

水の入れ替えだけではヌメヌメは取れません。

ブラシを使って洗いましょう。

まずは週1から慣れてきたら徐々に回数を増やしていきましょう。

 

【STEP3】洗剤でより完璧に仕上げましょう。

ここまでできれば完璧です!

なにも言うことはありません。

ただただ凄いです。

いつもお疲れ様です。

 

STEP1】水を入れ替えて!
STEP2】ブラシを使って!
STEP3】洗剤でより完璧に!

 

水の温度にも気配りを!

北海道では冬の時期、気温が下がって水道が凍ってしまうことがしばしばあります。

牛舎でも同じことが起こります。ガチガチに凍結してしまい溶かすだけでも重労働です。

そんな冬の水はとても冷たい

こんな冷たい水を飲んでいたら牛も体調を崩してしまいます。

人でも冷たいものをたくさん食べすぎるとお腹を壊しますよね?

それと同じです!

水の温度にも気配りを!

冷たくならないようヒーターの設置など対策をお願いします。

 

さいごに

掃除は大事!

頭でわかっていてもなかなか行動に移すことは難しいと思ます。

酪農家の皆さんは、一日の仕事量も多く時間に余裕がないのもわかります。

ですが、これを機にぜひ実践してみてください。

すぐに結果は出るでしょう。

まずは【水を抜く

ここから頑張りましょう!

応援しています。

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